JIMTEF災害医療研修ベーシックコース受講報告

JIMTEF災害医療研修ベーシックコース受講報告

 札幌ブロック  明井 哲也

 

令和元年9月21日(土)・22日(日)、独立行政法人国際協力機構東京センター(JICA東京)で開催されたJIMTEF災害医療研修ベーシックコースを受講してきました。研修では災害医療サイクル、災害への体系的な対応に必要な項目CSCATTT、Triageトリアージ、災害時要配慮者CHECTPについて、さらに災害医療の実際では2018.6.18大阪北部地震におけるJRATの活動、東日本大震災時のDMAT活動報告、避難所運営ゲームHUG、メンタルケア、非常食試食などについて学んできました。

感想として、大阪府JRATは発災時に支援活動を実施できたことは過去の研鑽の成果であるが、協定を結べていなかったことが府からの支援要請を遅らせていた。このようなケースは他にもあるようで各団体側と自治体側の相互理解を深める必要性を再認識した。また東京都柔整師会練馬支部会員によると、関東大震災などを想定して練馬区では医師、看護師、柔整師、消防士(?)などが合同で防災訓練を実施しており、これらを通じて人材育成を継続しまた医師会や行政などとの相互理解につなげているそうです。当会は道と災害時の協定を締結しているので、今後はJIMTEF研修会やそれ以外の学習の場を通じて技術の研鑽、多職種連携に努めて、発災時に備えていくことが必要と考えました。

 

※JICA:独立行政法人国際協力機構 ※JIMTEF:国際医療技術財団 ※CSCATTT:災害への対応に必要な7項目Command&Control 指揮命令、連携、統制、調整、Safety安全、Communication情報伝達・共有、Assessment評価、Triageトリアージ、Treatment治療、Transport搬送 ※CHECTP:Child 子供、Handicapped 障害者、Elderly people 高齢者、Chronically ill 慢性疾患(透析など)、Tourist 旅行者(言葉の通じない人)、Pregnant 妊婦 ※JRAT:大規模災害リバビリテーション支援関連団体協議会 ※DMAT:災害派遣医療チーム ※HUG:hinanzyo避難所、unei運営、gameゲーム 模擬体験する避難所運営ゲーム